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2026/06/29

KANAIブログ

  • 不織布事業

暮らしの「気になる臭い」を不織布で解決!

冷蔵庫を開けたときの臭い、靴箱にこもる臭い、生ごみから発生する臭いなど…
私たちの身の回りには、快適な暮らしを妨げるさまざまな臭いが存在しています。
こうした課題に対しては、炭や消臭剤を設置する方法、抗菌フィルムを活用する方法など、さまざまな対策が行われています。

当社では不織布の特性に着目し、消臭機能を備えた不織布の開発を進めています。

消臭の仕組みと炭の役割

消臭とは、悪臭の原因となる成分に働きかけることで、不快な臭いを和らげたり取り除いたりすることを指します。

一般的に消臭には、
・化学反応によって臭気成分を分解・中和する「化学的消臭」
・臭気成分を吸着して取り除く「物理的消臭」
・微生物の働きを利用する「生物的消臭」
の3つの方法があります。

この度当社が着目した材料は、物理的消臭に活用される「炭」です。

炭の内部には無数の微細な穴があり、「多孔質構造」と呼ばれる特徴を持っています。
この穴が臭気成分を取り込むことで、高い消臭性能を発揮します。
また、炭には湿気を取り込む性質も備えています。靴箱や冷蔵庫などの密閉空間では、湿度が高くなることで臭いを強く感じやすくなるため、臭気成分と湿気の両方に働きかける炭は、このような環境に適した消臭素材として利用されています。

不織布だからできること

不織布は、繊維を織らずに絡み合わせて作られるため、炭と同じように、内部に多くの空気の通り道(空隙)を持っています。
この構造によって優れた通気性を確保できるだけでなく、臭気成分と接触する表面積が大きくなります。

炭の持つ吸着性能と、不織布の持つ通気性や表面積の大きさ。
この二つを組み合わせることで、より高い消臭効果が期待できます。

課題と効果

しかし、機能剤を不織布に付与すれば必ず性能が向上するわけではありません。
機能剤を固定するための樹脂が機能剤の表面を覆ってしまうと、本来の性能が十分に発揮できなくなる場合があります。
また、消臭性能だけを追求するとコストが上昇し、製品としての実用性が損なわれてしまいます。


開発では、炭本来の消臭性能を損なうことなく、効果を長期間維持しながら、製品として実用的なコストに抑えることが求められました。
特に、炭を固定する加工によって性能が低下しないよう、担持方法や加工条件を繰り返し検証し、最適な製造技術の確立に取り組みました。

評価の結果、不織布に機能剤を担持した状態での消臭性能の向上を確認しました。
生ごみ臭の主な原因とされるアンモニア、硫化水素、メチルメルカプタンに対し、通常の不織布と比較して、

アンモニア:7%向上
硫化水素:39%向上
メチルメルカプタン:30%向上

という結果を得ることができました。
お客様からも、炭などの機能剤を活用した不織布について期待の声をいただいています。

不織布の可能性をもっと広げる

今回ご紹介した消臭不織布は開発品ですが、金井重要工業では、厚みや風合いの調整をはじめ、用途に応じた仕様の検討や機能付与にも対応しています。
「このような臭いを抑えたい」「こんな用途に使えないか」といったご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
お客様の課題に寄り添い、不織布の可能性を活かした製品づくりをご提案いたします。

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