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2025/09/05

KANAIブログ

  • 不織布事業

油を素早く吸着し、環境を守る ― 「油吸着不織布」のご紹介

「油の扱いって大変」と感じたことはございませんか?
産業現場や日常生活において、油の処理は避けられない課題のひとつです。
本日は油吸着とその方法についてご紹介いたします。

目次

油吸着について

水と油は混ざりにくく、ひとたび油が水面に広がると、自然にはなかなか取り除けません。
また、周辺環境へ影響を及ぼす可能性があり、早期の回収が非常に重要です。
そこで活躍するのが“油吸着”です。

油吸着材は主に「親油性」と「撥水性」という特性を持ち、油を選択的に吸収します。
海や川での油流出事故では、環境汚染の拡大を防ぎ、作業時間を大幅に短縮することができます。
身近なところでは、揚げ物料理の後の油処理などの場面で利用でき、
油をそのまま流してしまうと環境に負担をかけますが、油吸着材を使えば手軽に処理しながら
家庭からも環境保全に貢献できます。

油吸着不織布とは

油吸着材には素材や形状に様々な種類があります。
当社が製造する不織布のようなシートタイプの油吸着材は、
粉末タイプのようにが舞ったり散らばったりせず、油吸着後は
そのまま持ち上げて廃棄できるため、掃除の手間が少なく扱いやすいという利点があります。
ロール状、パッドなど様々な形態で場面に合わせた使い分けができる他、
粉末タイプは基本的には「発生後の対応」として使用するのに対し、
シートタイプは床に敷いたり水面に浮かべたりと、予防的に置いておくという使い方も可能です。
どの形態の製品も、油分だけを吸収して、周囲に拡散するのを防ぐ
“油吸着”の素材や技術は安全性の確保や作業時間の短縮に効果的です。

油吸着不織布を選ぶ際のポイント

当社の油吸着不織布の特徴として、以下のようなポイントがあります。
◆厚みのある設計
吸油性のある繊維を用い、「厚み」を持たせることで油をしっかりと吸着、
より高い吸油性能を実現できます。
◆柔軟なカスタマイズ
厚みの調整など、お客様の用途に合わせたオリジナル仕様の開発が可能です。

今回ご紹介した油吸着不織布の開発は、「自分が欲しい」と思えるものを作る!という想いで、
営業担当者のアイデアを形にしました。
油を吸着するところは文字では伝わりづらいと考え、性能紹介のための映像も営業担当が作成。
水面にラー油を浮かべたところに、1秒程度油吸着不織布を乗せただけで、
ラー油が気持ち良いほど早く、綺麗に不織布側に吸われる様子をご覧いただけます。
ぜひ、Youtube動画でご確認ください。

金井重要工業は乾式法で厚みのある不織布を製造し、
そこに機能を付与する、二次加工も得意としています。
金井重要工業は今回ご紹介した油吸着不織布以外にも、
海洋性生分解、ナメクジ忌避、高耐熱など…
お客様の困りごとやご要望にお応えできる様々な加工技術を持っています。

「こういう課題は解決できる?」
「サンプルを使ってみたい」
「もっと詳しいデータを知りたい」など
どんなニーズやご質問も、ぜひお聞かせください。

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