金井重要工業とは
事業内容
金井重要工業の取組
2026/09/29
KANAIブログ

近年、海洋プラスチック問題への関心が高まる中、身の回りのさまざまな製品に対して環境負荷の低減が求められています。
当社が製造する不織布においても、プラスチックを原料とする化学繊維(合成繊維)を主な原料とする場合が多く、例外ではありません。
劣化や摩耗、使用後の廃棄方法などによっては「マイクロプラスチック」となる可能性が指摘されることもあります。
そんな中、当社の営業担当者からあるアイデアが生まれました。
「海洋生分解性を持つ不織布ができれば、不織布の活用領域をさらに広げられるのではないか?」
この発想をきっかけに開発検討を開始し、試作に成功しました。

従来、海や自然環境での利用を考える際には、コットンなどの天然繊維が選択肢として挙げられることが一般的でした。
一方で不織布は、軽量性や加工性、機能付与のしやすさなど、多くの優れた特長を持っています。
そこで当社では、
・天然繊維が持つ環境適性
・不織布ならではの機能性
2つを両立できないかという視点から検討を進めました。
もし海洋環境で分解する不織布が実現できれば、これまで使用が難しかった領域でも不織布を活用できる可能性が広がると考えています。
Q,なぜ海で分解するのですか?
A,海洋生分解性材料は、海水中に存在する微生物の働きによって徐々に分解されるよう設計されています。
もちろん、「海に捨ててもよい」という意味ではありません。しかし、万が一環境中へ流出した場合の負荷低減につながる可能性があります。
Q,分解にはどれくらい時間がかかりますか?
A,分解速度は、海水温度、微生物の量、水流、などの条件によって大きく変化します。
そのため、一律に「何日で分解する」と言うことは難しく、用途や環境に応じた評価が必要になります。
Q,一般的な不織布と同じように加工できますか?
A,はい、従来の天然繊維、化学繊維の製品と大きな差は無く、シート状への裁断や二次加工が可能です。
今回開発した海洋分解性不織布は、現時点では特定の用途を想定したものではありません。
言い方を変えれば、
・海洋・水辺環境で使用する資材
(例として、海藻やサンゴの苗床、魚の産卵場所、埋め立て地で使用される包装材など)
・レジャー関連製品
・農業・園芸分野
・イベントなど、一時使用を前提とする資材
など、さまざまな可能性を考えています。
「こんな用途に使えないだろうか」、「こんな課題を解決できないか」といったアイデアやご相談がございましたら、ぜひお聞かせください。
不織布が持つ機能性と、海洋生分解性という新しい価値を組み合わせることで、これまでになかった製品やサービスにつながる可能性があります。
今回ご紹介した海洋分解性不織布は、開発事例の一つです。
金井重要工業では、長年の不織布製造技術と生産体制を活かし、お客様の課題やご要望に応じて、材料選定から不織布設計、試作、評価と、量産まで一貫して対応が可能です。
海洋分解性不織布に限らず、さまざまな素材や機能を組み合わせながら、新たな価値創造に挑戦しています。
「こんな機能を持たせたい」、「既存材料では課題がある」といったご相談段階から対応可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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